FIVE COLOR[S]INK ⼀級建築⼠事務所|⼤阪市⻄区北堀江

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【建築家    所長のきろく】

僕の想い 10年前の記録 学生諸君そして駆け出しの建築人たちに③

10年前に書いた僕の想いの復刻版シリーズ第3段です。
男女の恋の話と建築の話を上手く織り合わせた切なくも素敵な話です (笑)
結局どこまでいっても男は女性の気持ちは分からないし、女性には男の気持ちは分かり得ないのでしょうか。

多様性が叫ばれる昨今。男とか女とかそういった2つにひとつという考え方だけではなく、
そこからもっといろんな角度での人と人との付き合い方や接し方とかそうったことがもっと世の中に浸透し
市民権を得て、当たり前になるのでしょうか。

書いた頃より10年経ち、多様性をより考えるようになりました。
自分の既成概念を取り払い、垣根を作らずに建築と向き合うことでこれから先も必要とされる存在でありたいと思います。

僕の想い➁
https://fci-design.com/blogdetail?wgd=blog-181



★★★★★★★★★
「恋と建築」


とある映画を観ました。(-。-)y-゜゜゜その中で男が思いを寄せたある美しい女性のその行動や発言が理解できず
男はいつも振り回され続けるので、ついに女性に問いかけるのです。
「いったい女は何を望んでいるのか。」「男にどうして欲しいと思っているのか。」と・・・

それを静かに聞いていた女性は優しく笑いながらそっと言葉を発します。
「じゃあ、教えてあげるわ。いい。でも内緒よ。」
女性は指で合図し、顔を寄せた男の耳元で、瞳に微笑みを湛えながらさらにそっと甘く囁きました。。
「女は自分でもどうして欲しいか分からないの。」と・・・

どんな答えが聞けるのかと期待していた僕は、その姿、微笑み、深い魅力に思いのほか心を掴まれ一瞬にして恋に落ちました。。
良くも悪くも女性の持つすべての魅力を凝縮した瞬間を見た気がします。

僕は男なのでどうしても男目線の考え方になってしまうのですが「自分でもどうして欲しいかわからない」
という感覚は誰にでもあるように思います。
「相手にどうして欲しいか分からない」なのか「自分がどうしたいのか分からない」なのか、それすら分からない。
それは男女の間の問題だけでなく、たとえば物を作るなどのクリエイティブな作業や思考にも訪れる感情だと思うのです。
もしくは男と女の間にこそ、よりクリエイティブな関係があるのかもしれませんね。

僕は2年生の設計製図という講義しか携わっていないので、他の講義のことはあまりわかりませんが、
これから2年生になる学生のみなさんもこの感覚に陥ることもしばしばあるでしょう。
1年生の時はトーレスが主な内容でした。すでにあるもの写すという作業。そこにはあまり「どうしたいか」
「どうして欲しいか」といった感覚はありません。

でも2年生になるとトレースだけではなく1から計画することが求められます。
そうすると頭の中がグルグルして上の言葉が浮かんでくるのです、それでも、考え続けていれば、
なんとなくぼんやりと見えてくるものがあります。
のぼんやりとしたものがみえるまで、「いったい自分は何を・・・」と問いかけてつづけてください。

残念ながらいつのまにか甘い恋の話ではなくなりましたが。。。。(笑)「恋」つながりで、もう一つ。
ある本にこんなこと書いてありました。

人はイメージで相手の心を振り向かせ、インテリジェンスで振り向いた心を捕まえる。
そして最後は、パーソナリティーで恋に落とす。

恋つながりですが恋の話ではなく、仕事の話です。対社員であったり、対顧客であったり。
でも、これって設計製図の中でも当てはまる気がするんです。
設計製図は自分の思い描くイメージや持てる知識を一所懸命絞り出して課題を乗り越えていきます。

いわば課題は学生みなさんの持つ魅力を最大限に生かし、表現していく場でもあるのです。

見る者がイメージを起こしやすいような発想や表現を心掛けてください。
知性を感じるプランニングをしてください。
あとはあなたの個性がその指とペン先に乗せて魅力的なものを描いてください。

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