FIVE COLOR[S]INK ⼀級建築⼠事務所|⼤阪市⻄区北堀江

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【建築家    所長のきろく】

スペース・ワカメ!

とある建物のエントランスホールをデザインするコンペのプレゼンが終わりました。
数社競合の中から選ばれたデザインが実際に採用されるコンペです。
どデカい模型のみでプレゼンしてきました。

今回は宇宙観をテーマに人間の共感性を切り口としてデザインしました。
世代が違っても同じ認識をすることってあると思うのですが、
そのひとつに「宇宙にまつわるイメージ」があると思うんです。
たとえば「宇宙船ってどんな感じ?」って年配の人に聞いても、若者に聞いても
「白と銀色がベースにツヤっとテカっとした感じ」がなんとなく共通のイメージじゃないかなと思うんです。
いま、この文字を読んでも共感してもらえると思うんです。

これ、どの世代でも共通の認識だなと。共感できるなと。
それが面白いなと思いまして。

そしてエントランスだからこの建物を利用する人は必ずここを通るんですよね。
それって地球と宇宙ステーションを行ったり来たりする宇宙船に乗ってる感じにならないかなと。
勝手に想像しまして。

それでそのデザインコンセプトをどう伝えようかなと思った時に「模型しかないな」と
しかもどデカい模型に限るなと思ったんです。
図面やパースでは表現できないスケール感を模型で表したいなと。
動画もありかなと思いましたが、大画面がないとつまらないものになるし。
ここは模型しかないなと。

実際、先方の方々がどう感じられたかはわかりませんが、
我々としては非常に楽しめた案件でした。
アイデアコンペと違って実際に施工するコンペなので
現実離れしてもいけないし、かといって小さくまとまっても面白みがないし。

どちらかというと現実寄りのところで「これどうやって作るんだろう?」
っていう線を突かなければならないのですが、そのあたりは結果としてうまく突けたと思っています。

スケッチをしている段階では実はもっとえげつない感じで考えていましたが、
模型を作る段階になった時に「これ、模型でどうやってつくるんだろう・・・」って思い至りまして。
「ま、、間に合わねえなぁ。。。。」と、現実寄りにシフトしていきました。
それでも手仕事で出来るレベルを超えていたので、3Dプリンターを購入して実現させました。
粘土で作った箇所もありましたが、ギリギリのところでボツとなり、その部分は日の目をみない結果になりました。

みんなが楽しそうに作業をしてたのでそれも良かったなと。
なんだか学生の文化祭とか体育祭の前日みたいなノリで作業が進んでいました。
BGMはミスチルとかチャゲアスとかB’zとか90年代の曲を掛けながらの作業でした。
やっぱし僕ら世代だとそうなっちゃいますよね。

まあ、結果は特に気にしていないというのが本音です。
採用してくれたらラッキーだなくらいで。
そう言ってしまうと先方には大変失礼かもしれませんが、結果よりもこの過程が大事で
どう考えて、どう動いたか。満足いくものであればまた次につながるのです。

追い込みの怒涛の1週間が終わり事務所にも平和が訪れましたが、
せねばならないことはまだまだ沢山あるのです。休む暇なく突き進みます。     中島崚真


  

  

   






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