FIVE COLOR[S]INK ⼀級建築⼠事務所|⼤阪市⻄区北堀江

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【住宅設計   けんとうの巻】

大阪にて街を作る

えらく大それたタイトルになりましたが、
人が2人揃えば組織となり、
住宅が2つ揃えば町となる。

日本において住宅、特に一軒家というのは
日本人の精神にものすごく関わりを持ちます。

世界の人々について知っている訳ではないので
比較してというより我が国について考えた時という事になりますが。

日本の建築家で「住宅作家」と言われる方々もいるくらい
建築専門の間でも住宅にはある種の特別な思いがあるのもまた事実。
豪邸から狭小までありとあらゆる住宅建築に建築家が関わりを持つ
国であることが珍しい事例であることも事実。
「なんしか」日本人にとって住宅は特別な存在なのであります。

欧米は石文化なので組積造りですが、日本は木造の軸組造り。
石は何百年と持ちますが、木材は燃えやすく壊れやすい。
なので日本の町並みは50年単位100年単位で変遷します。
つまり街を作るということが欧米よりもより最小単位のところで
身近なのでしょう。
つまるところ、個人や法人の影響力が伝わりやすいということでもある。
そんなことでハウスメーカーや建築家が街を作ることに関わりやすい。
昔は住宅と言えば大工ですが。

ということで冒頭の2行につながるのです。我々も町を作るのです。 
町と街。この文字の違いを調べました。
商店街などの賑やかな場所が「街」だそうです。家々が密集する場所は町だそうです。

でもどうでしょうか。街を包含して町があるイメージでしょう。
ならば街のような(実際に賑やかなのではなく、そういった概念)町を作ることを
目指して町を作ってみよう。
高校生の頃だったかファミコンでシムシティというソフトが発売されました。
ファミコンを持っていなかったのでプレイできませんでしたが、憧れていました。
ゲームの世界であっても町を作れる。と。

あれから30年。さてさてAボタンBボタンを駆使して町を作ります。  中島崚真