FIVE COLOR[S]INK ⼀級建築⼠事務所|⼤阪市⻄区北堀江

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【ナカシマリョウマのくだらない話】

帰ってきてくれた

帰ってきたあぶない刑事を見た
公開してすぐに見た

不覚にも目頭が熱くなった

毎週録画して見た
とにかくカッコよかった
刑事はみんなカッコいいと思っていた
人差し指と親指を銃に見立ててあの走り方を真似した
神社やそこらで友達と「あぶ刑事」ごっこもした
「ユウジ!!」「タカ!!」と叫んだ

BS特番映画全シリーズ一気見放送も録画して見た

あの時代のあの町の雰囲気、昭和感
あのころの大人の男と大人の女
角張ったセダンとたばこの煙

まさにバブル前夜の恐れを知らない日本があった

あのころに小学生だったわたしは幸運だった
なんの責任もなく宿題もせず毎日遊ぶだけの日々
まわりの大人はみんな余裕があった
怒られることもあったがみんなが笑顔だった

子供の前ではみんな笑顔だった
子供のわたしには無責任にいい時代だったと言える時代

タカとユウジも歳を取った
そしてわたしも歳を重ねた
ただ、いまでもあの時のようにまだ走れる
足がもつれることなく走ることが出来る

仕事帰りの夜道、人気のないところであぶ刑事走りでも
今度やってみようかな

右手の親指と人差し指を立てて、脇を締めた状態で
ちょっと前傾姿勢で相手の銃弾を避けながら走る
壁に背中をもたれて隠れ、相手の様子を伺う

きっと夜風に昭和のかおりを感じて心地よいと思う

タカとユウジはいつまでも憧れである


あぶなくない建築家
中島崚真