FIVE COLOR[S]INK ⼀級建築⼠事務所|⼤阪市⻄区北堀江

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【建築現場   あれこれの巻】

建築における3Dホログラムの可能性

3Dホログラムを皆さんはご存じだろうか。
特別な塗料を施した網目状のシートに映像を映すことで暗転した空間ではその映像が
浮き上がって見える装置なのだ。

これは網目シートに限らず、たとえば透明のシートにその塗料を施したものもあり
ガラス面全体に貼って、そこにプロジェクターで投影すればガラス上に映像が浮かび上がる。
ガラスの向こうが真っ暗な空間であれば、例えば魚を泳がせれば、水族館のようになるというわけだ。

この光を拾う特殊塗料がミソで、網目シートの場合は網目の部分に当った光を拾う。
網目なので暗転した空間ではそのシートの存在が消されて人の目には見えないから
網目シートの裏の空間に映像が浮かび上がったように錯覚するという仕掛けなのだ。
一般のホワイトの膜ではその存在が見えてしまうし、裏の空間が見えなくなるので、こうはいかない。

光を拾う部分と透過する部分とその後ろの空隙の3つが上手くマッチして初めて使用効果を発揮する。

エンターテインメントの世界ではすでに流行りを見せており、いろんな場所で使われている。
特にアーティストのライブなどで使用されている。近年の代表がパフュームだろう。

以前に紹介した、esports施設でもゲームを行っているプレーヤーの前にシートを設置して
ゲームの進捗と連動させれば効果的に使える。そこに音の演出が加われば臨場感は抜群に上がる。

このエンターテインメントの可能性を広げた3Dホログラムは、いまコロナによる生活の新様式、
ニューノーマルな世界に浸透する可能性を秘めている。

うまく活用すれば、家の中にいて旅行気分を味わうことができるし、複数人と同時に学習しているように
する事だってできる。イタリアンのシェフが作るキッチンを流せば、その場にいるように調理を見て
料理教室のようなことだってできる。

使い方次第で日常での可能性は広がる。

みなさんの生活の中に3Dホログラムが当たり前のように存在する日が
近くまで来ているかもしれない。         中島崚真

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