FIVE COLOR[S]INK ⼀級建築⼠事務所|⼤阪市⻄区北堀江

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【建築家    所長のきろく】

建築設計事務所の経営と今日の空

こんばんわ。
雨でした。一日雨降ったり、曇りだったり。西の空に少しだけ晴間がのぞいたり。
我々の仕事もこの空のようにあっちでは晴れていてもこっちは雨だとか、嵐だとか様々なのだ。

ぼくはこれからの建築は用途で分ける時代ではないことを以前から感じる。
「共同住宅」「ホテル」「倉庫」「高齢者住宅」「ボーリング場」「障害者施設」などなど。
確かに用途で呼ぶのは分かり易いし、その名前が示しているものが主な使い方になるのは当然だとおもうが。

たとえば「高齢者施設」
間違いなくご高齢の方が住まわれる住宅であることは一目瞭然。
でも高齢者だろうが若輩者だろうが同じ「生」を生きているのであるし
日々の生活でいろんな思いとか感情とか、今日はいい日だったな~とか、嫌な出来事ばっかりで落ち込んだな~とか。

「高齢者施設」に住んでいる方々みんなそれぞれが違う日常を生きているのだ。
そして建物はそんな人間の使い方で生き生きとするし、どんなに新しくても使われなかったらすぐにボロボロになる。
そう。建物だって人と一緒に今を生きているのだ。

人間が「人間」という括りでは片づけられないように、建物だって「~施設」では括れないのだ。
人と建物。二つにして二つにあらず。人の歴史は建物の歴史でもある。

同じ障害者施設でも建てられて場所や時代で使う人はもちろん違う。であれば障害者施設だってそれぞれ違うのだ。

そしてなにより「多様化」の時代。「障害者施設」にだっていろんなことが求められている。
生活する場でもあれば、働く場でもあり、時には遊びの場にもなる。
いまではesportsなど最先端のスポーツを進める場所にもなっている。
障害者施設であって障害者施設ではないのだ。

それは住宅でもオフィスでも同じことなのだ。
みなさんだってそう感じているはず。

コロナによって我々の価値観は大きくパラダイムシフトしたのだ。

ならば建物だって新たな区分けで意識する必要が出てくるはず。
使う人によって決まればいいのだ。日常的に使うものなのか非日常な世界なのか。
身近なモノか普段使いではないのか。
感情を抱く人間の在り方で建物はその価値を創造するのだ。


大坂 堀江の建築設計事務所 建築家 中島崚真
関西の建築設計事務所はFIVECOLOR[S]INKで住宅設計から店舗デザインまでアイデアが溢れます