FIVE COLOR[S]INK ⼀級建築⼠事務所|⼤阪市⻄区北堀江

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【ナカシマリョウマのくだらない話】

建築家は迷探偵

こんばんわ。
ワクチン1回目を先日打ちまして。まわりが言うように打った腕に
筋肉痛のような痛みが次の日まで続きました。
うっすらと頭も痛い感じですこしポーっとした感じでした。
製薬会社によって少しずつ副反応が違うようですね。

さて、ドラマ見たよシリーズになってしまいますが、シェフは名探偵というドラマを
見まして。主演は西島秀俊?さんかな。
名探偵っていうから事件でも解決するのかなと思ったら、そうではなく、お店に来た
人たちの表情やしぐさなどから抱えている問題などを頼まれてもいないのに解決する
というなんともおせっかいなドラマです。

フレンチビストロのお店を舞台にドラマは展開します。
ある出来事をきっかけにギャルソンの高築(濱田岳)はシェフの三舟(西島)には
フレンチシェフとしてのプライドがないのではないかと不振に思うのですが、
ドラマが進行していき結果的には誰よりもプライドを持って料理を作っていた
というオチで終わります。

シェフとしてのプライド。
料理人など何かを作って人に提供する仕事をする人は特にこの「作り手としてのプライド」
を自分なりに持って日々働いていると思います。

そのプライドを形成する核となるものは「思い」のようなものから発せられるので
人それぞれ少しずつ異なっていて何が正しいかということはないと思います。
ドラマでもギャルソンがシェフに抱いた不信感はまさにその考え方の違いからに
よるものでした。

建築人としてのプライド。
少し話はズレますが、我々はまわりからいろんな呼び方をされます。
「建築家の先生」「設計士さん」「建築士の方」「デザイナー」どれも間違っていない。
ちなみに僕はこれに対して明確な答えを持っていて、
「職業は設計士。職能は建築士。建築家とは志のことでデザイナーは遊び心。」

自分のやり方を貫くのもプライドですが、相手に合わせてその時々で対応を変化させるのもプライド。
大事なのは自分に正直であり素直でいられるか、だと思います。

Amazonプライムで「松本人志×庵野秀明」のスペシャル対談を拝見しました。
後半はほぼウルトラマンとか天才バカボンとか昭和のテレビの話でしたが(笑)
(マニアックすぎる内容を聞いて改めて見たくなった・・・)
作り手としての素顔を語る場面で、お二人が共感していたのが「周りに気を遣いながら作品を作っている」
庵野氏は「監督とはそういう職業だ」と発言されていたし、まっちゃんも「ミーティングなどの場所で
答えはすでに出てるけど、ん~。。。て唸ったりして、少し粘って答えを出してしまう。」
「すぐに答えを出すのは周りに気を遣って出来ない」といった類のことを発言されていました。
「ディレクターは子どものままで身勝手に振舞えるがプロデューサーは大人にならないと出来ない。」と。

この感覚はよくわかって、僕も代表建築家でありながらこの事務所の経営者でもある。
建築家の自分やデザイナーとしての自分と経営者としての自分がいて、いつも戦いながら計画を進めています。

建築家(デザイナー)の僕はもっと自由に!もっと遊んで!と叫ぶが、経営者の僕が行く手を阻む。
ただどちらに転んでも正直な答えを出したいと思っていて、計画の向こうにいる施主さんやお客さんが
喜んでくれる答えを見つけたいと思っています。そこに自分の考えや思いを乗っけていく。

迷いながら解決案を探るから迷探偵。明日も迷いながら答えを見つけ続けます。

中島崚真



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