FIVE COLOR[S]INK ⼀級建築⼠事務所|⼤阪市⻄区北堀江

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【ナカシマリョウマのくだらない話】

ダイヤのネックレスがダイヤのネックレスじゃない問題

インスタからのつづき、、、

例えばダイヤのネックレスを作るとするでしょ。

「さぁ~て、ダイヤのネックレスをつくるぞー!」(゚∀゚)
「よ~し!このダイヤを中央に配置してみて、、、いいね~~!」
「でも、、ん~、なんかもう少しアイデア欲しいな~」(-_-)

はッ!!(゚∀゚) ピンクサファイアがあるじゃん!!

「わ~きれい!これを使ってダイヤのネックレスをより一層美しくしよう!
ふむふむ、このピンクサファイアは大きいし輝かせたいから中央に配置して、、、
となるとダイヤは少し横にずらして、、キレイ!ステキ!」
「でも、、、ん~、もうひとひねり欲しいな~」(。-`ω-)

はッ!(゚∀゚) スワロフスキーがあるやん!!
「よ~し!スワロフスキーをピンクサファイアの周りに散りばめて、、、
ふむふむ、となるとダイヤはもっとうしろに回して、、、キレイ!サイコー!」
「でも、、真珠も使いたいし、、、そうだ!サファイアの上に乗っけちゃえ!!」(゚∀゚)

って、これって、ダイヤのネックレス???
「これはまさにぃ~!胸元を彩る宝石のごった煮やぁ~(´▽`)」

もしよ、もしもよ。ある男性がダイヤのネックレスを注文したとするやん。
この男性、ダイヤのネックレスが欲しくて注文してると思う??
ただ単にダイアをプレゼントしたくて買ってると思う?そんな人もおるかもしれんけど。
でもそうじゃないと思うのよね。
男性がダイヤのネックレスを特注でお願いした。
なんで高いお金を払って注文したのか。

それは、ダイヤのネックレスが欲しいからじゃなくて
愛する妻や彼女に喜んでもらいたいから。
愛する女性の胸元を輝かせてより美しくなって欲しいし、
笑顔が見たいからダイヤのネックレスを買ったに決まってるやん。

それが本質ですよね。真心ですよね。

学生のみんながもし宝石デザイナーだったとして、
そんな依頼が来たら、まずどうする??
プレゼントする相手の女性はどんな人か。
どんな印象か。どんな雰囲気か。何が好きか。
普段はどんなものを身に着けているか。
そんなことから聞いてイメージを膨らますと思うんよね。

それが、今回で言えば、敷地を読む。周辺環境を読む。課題内容を把握する。
てことでしょ??
好き勝手に宝石を散りばめたらいいってもんじゃないはず。

今回の課題のメインは「こども美術館」
こども美術館がダイヤモンドです。

このダイヤモンドをどう輝かせますか?
そしてこのダイヤモンドを使うのは子どもたち。
その子供たちの笑顔をみることがこの計画の本質ですよね。
学校の課題なので実際には建たないけど、そういうイメージをできるか。

いろんなアイデアが出るのはとてもいいことだし、
素晴らしいけど主役を脇に追いやってはいけないよ。
そして本質を忘れずに解いていきなさい。

沢山のアイデアを盛り込むことがデザイナーの手腕ではないよ。
湧き出てくるアイデアをいかに有効に使っていけるか。
それによっていかに魅力を引き出せるか。
アイデアを取捨選択して効果的に展開する力がデザイナーの力です。
設計者の腕の見せ所です。

そしてなによりも、考えたこと、着眼したこと、発想したことを
まずはそのまんまで、すなおぉ~に表現し~や。

ヒネリ回して出てきたものが言ってることと真逆になってたりするからね。

さあ、この週末を使って存分に苦しんで楽しんで思案しなさい。
必ずいい答えがみつかるはず!!   中島ティチャーより