FIVE COLOR[S]INK ⼀級建築⼠事務所|⼤阪市⻄区北堀江

BLOG

【建築家    所長のきろく】

大阪市にできた新しい美術館 オフィス改修や注文住宅に役に立つ?

先日、事務所で大阪市の中之島に出来たばかりの大阪中之島美術館に行ってまいりました。
真っ黒な外観ですが形が方形なのでなんとも可愛らしい印象も受けます。
場所が中之島なのでリバーサイド立地で都会の中の憩いの場という趣もあり、
まだ春というには早い季節で風も冷たいですが、芝生の広場には
朝日を受けたビルの谷間の木漏れ日が春を予感させるように落ちていました。





中に入るとその内装はアルミの角材をデザインとしたシャープな仕上がり。
吹抜けをクロスするエスカレーターもダイナミックで楽しめました。

基本デザインのコンセプトがアルミ素材なのでしょう。
階段の手すりにも金網が使われていたりと美術を飾る
展示室の白い壁と対比して冷たい印象を感じますが、
コンクリートほどの無機質感はなく、柔らかさの側面は
残されていて今の時代に合ったデザインだったなと思い返します。

美術館のような大規模な建物を見るとき僕は何に注意してみているのだろと
ふと我に返って考えていましたが、全体の雰囲気と動線、仕上が空間に及ぼす影響
吹抜けの効果やカラーコンセプト、空間の持つ力や柔らかさ。そういったものでしょうか。

これほど大きな建築物を設計したことはありませんので、いつかはやりたいなと
夢を見つつ、経験した空間体験をオフィスの改修や店舗、注文住宅に活かすべく
頭の中で変換しているのです。   中島崚真