FIVE COLOR[S]INK ⼀級建築⼠事務所|⼤阪市⻄区北堀江

BLOG

【ナカシマリョウマのくだらない話】

個の時代

コロナの混乱を乗り越えていよいよ『個の時代』が本格的に始まったと感じる。
たとえば多くの芸能人が大手事務所を独立して個人で仕事を始めたのもその兆候だと思う。

これはどの業界も同じく、またもっと顕著に起こってくる。
もちろん我々の建築業界、設計業界も然りだと思っている。
仕事の流れや動き、向き合い方などが大きく変わるだろう。
変わるのは業界業種だけではなく、その中の職種、役職、担当といったあらゆるものが含まれる。
直接お客さんと接する機会が少ない事務職だってである。

例えば、大手メーカーか個人クラフターか、有名企業か個人事業か、という構図がより明確になる。
我々設計やデザインの世界では、大手ハウスメーカーや大手組織事務所
に対してアトリエ系事務所や小組織となってくる。
もっと言えば大手であってもその中での『個』が求められる。
一見すると大手企業⇔カスタマーのようであっても、実は大組織の中の『個』⇔お客さん個人という向き合い方になる。
つまりはいずれにしても『個』が求められる時代だということだ。

そうなれば必然的にそれぞれが自分のキャラクターを発揮し始める。
個人のキャラクターや特徴、才能、センス、、、そういったものがクローズアップされ、
個人に対して仕事が舞い込む。
その個人の信用が仕事を左右し将来を左右する。

そうなると消費者はどちらを選ぶかをまず選択することになる。より明確になる。中間は、無い。

30代まで私はJC(青年会議所)の活動をしていた。その時に言われていたことがある。
「何をするかでなく、誰とするか。」それに近いのかもしれない。

気の合う仲間同士、同じ目標を持った者同士、信用できる者同士が集まる。
お互いが他のために、そして自らのために働ける者同士協働する時代である。
わが身のことしか考えていない自分勝手な人間がそこに入り込む余地はない。
何故なら集まった者同士のコミュニケーションが大切になってくるからだ。
いかにコミュニケーションを取って思いを共有し互いに共感できるか。

それぞれが個性を磨き、そのキャラクターが物事を動かす力になる。
自分自身の強みとセンスを知り、惜しみなく恐れることなく表現する。
年齢や性別はもちろんのこと経験や実績すらも関係ない。そこに自ら縛られてはいけない。
昨日YouTubeにカラオケを上げた人間が今日には歌手デビューし、明日には全世界を席巻する時代だ。

自らの固定概念に縛られては可能性を萎ませる。
思い荷物を捨て、身軽になって羽ばたく時代だ。
その羽は個性である。