FIVE COLOR[S]INK ⼀級建築⼠事務所|⼤阪市⻄区北堀江

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【住宅設計   けんとうの巻】

●プランニング(間取り)の大切さ。 設計事務所の事例③ 新築注文住宅編

こんにちは。
非常に暑い。換気のためにオフィスも窓を開けているのでね。
特にぼくの机廻りはクーラーから一番遠いので、まったくその恩恵にあずかれない。
逆にクーラーに近い場所はガンガンに効いてる (~_~;)

ということで、簡易冷風機を買いましたよ。超音波振動で風と共に霧を出して
気化熱で周りの温度を下げるっていう優れもの。でも暑いけどね・・・

「プランニング(間取り)は平面だけではない。縦でも遊べるのです」



さてさて、今日はプランニング(間取り)のお話ですが、前回とはまた違ったアプローチです。
プランニング(間取り)というと基本的には平面上ですが、僕ら建築の専門は平面を描きながら
縦への動きも同時に考えています。つまり1階を考えながら2階を考えているし、2階を考えながら
1階を考えているということです。

そうすることで要望に対する解決のアプローチの幅が広がります。

●プランニング(間取り)の大切さ。 設計事務所の事例① 新築戸建て編
https://fci-design.com/blogdetail?wgd=blog-60
●プランニング(間取り)の大切さ。 設計事務所の事例② 集合住宅編

https://fci-design.com/blogdetail?wgd=blog-61


今回のお施主さんはご家族全員が一日のうちによく顔を合わせるという大変仲のいいご家族です。
祖父母、父母、おねえちゃん、弟さんの6人家族。
家に帰ればみんなリビングに集まってくるそうで、「みんなの集まる所を大きくそして沢山欲しい」
という要望がありました。

事前に他の設計事務所やハウスメーカーさんなどにも数社ほどお声をかけておられたそうで、
弊社としても負けるわけにはいきません。  ( `ー´)ノエイエイオ~~~!!!

結果的には弊社の案を気に入っていただき契約の運びとなりました。 (・ω・)ノトッタド~~!
がしかし、、、結果的には建っておりません。。なぜか。。
それは土地に問題が発覚したため、別の場所を探すことになったのです。(;一_一) ヤムナシ・・・
なので今は土地から探しているという状態。しかもこのコロナ・・・
お施主さんも大変落胆して可哀そうでした。。まだまだ長い計画になりそうです。

気を取り直して。
なぜ弊社が選ばれたのか、他社さんの図面を見せてもらうことが出来ました。わたし個人として気になる点を。






どおでしょうか。いろいろと書きましたが、それぞれに設計意図がありますので良いと思いますが、
弊社は住宅でもオフィスでも店舗でも「回遊性」を大事にしています。
出来るだけ一方通行になるようなプランニング(間取り)は避けたい。

理由にはいくつかありますが、大きくは「遊び」が大事だと思うからです。
イメージしてみてくださいね。ある場所(部屋)に行くのにひとつの道より
いくつかの選択肢があった方が楽しくないですか??
自分の部屋に行くのにいつも同じでは味気ない。
その時のココロの状態とか気分とかで決めれたらいいですよね。

「『回遊性』プランは家族の可能性も広げる??」


では次は弊社のプランニング(間取り)です。
上の方で平面を作りながら縦動線も考えていると話しましたね。

「スキップフロア」という言葉をご存知でしょうか。
その部屋に入ったら常にスキップしていなければならない部屋です。
スキップが出来ない人は大変です。恐怖でしかありませんね。(;゚Д゚)マサカノスキップ
入った瞬間にスキップです。
2人入れば2人でスキップ!。3人入れば3人でスキップ!
スキップ・スキップ・ランランラン♬です。
そんなスキップフロアがこの世には存在するのです。(ー_ー)!!

違います。そうではありません。そんは部屋はありません。(;´・ω・)マサカノジョーク
スキップといっても我々人間がスキップする訳ではありません。

一般的には1階→2階→3階と階段で移動しますよね?
これを1階→中2階→2階→中3階→3階と間に「中階」を挟むのです。
1階から2階に上がるのに階段を14段を要するとしましょう。
それを半分の7段で中2階を作り、そして残りの半分で2階へ上がるのです。

こうすることで建物全体にリズムが生まれますね。つまり床が楽しくスキップしてるのです。
そして2階にあると不便だけど、1階にするには敷地が足りない。。といったことを
解消することも出来ます。「14段登るのは大変だけど7段ならイイか!」となるのです。

では見てみましょう。まずは1階です。

キッチンにもそして和室にもホールを介していけますし、直接リビングからもアクセス出来ますね。回遊してますね
家の中をぐるぐると回れる。外の出てもぐるぐる回れる。楽しい「家タイム」です。

そしてなんと、玄関を2つに分けました。上の方にメイン玄関があります。お客様を通す玄関ですね。
そして、車のある右下にも玄関がありますね。家族玄関です。
これはヒアリングをしていくなかで分けた方がいいのではということに気が付き提案しました。
大変喜ばれました。

そしてその家族玄関の横に階段があるのが見えますでしょうか。
これがスキップフロア中2階に行く階段です。
では、中2階と2階を見てみましょう。

中2階にアトリエを持ってきました。この下は駐車スペースです。
こうすることで1階のみんなで集まるリビングを広げることが出来たのです。
そして2階に夫婦室、子供部屋を持ってきました。

さらになんと中3階を使って、セカンドリビングを計画。
これにはお施主さんも感動しておられました。

みんながよく集まるご家族とお聞きしていたので、1階だけではなく色んな楽しみ方がある方がいいのでは?
と考えた末、セカンドリビングを提案しました。

今日は縦への「遊び」と「回遊性」をお話ししました。とんだジョークが入りましたが、「スキップフロア」を知って頂けてよかったです。
平面ですが平面だけではないことを分かって頂ければと幸いです。長文失礼しました。
それでは、また次回。 ドロン!!(; ・`д・´)  中島崚真

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